WOWOWにて『神の子』を鑑賞しました。
本多劇場で公演されていた年末は
諸事情により余裕がなくてチケットは取りませんでした。
こんなに早くWOWOWさんで放送されて幸運でした。
見れて良かった。
今回の赤堀さんの脚本は、
とても興味深く、理解できました。
最初からなんだか怖くて煩くて気持ち悪くて、
でもどう着地するのかを知りたくて
結局最後まで引っ張られていました。
生で観てたら場内でウケていたところで笑えたのだろうけど、
ひとりで観てたら、
いたたまれない気持ちになり笑えませんでした。
後半のマイムマイムとかバドミントンとか
ギターに合わせてみんなで歌うところとか
本来だったらほっこりするシーンも、
なんだかあざとくて微妙に薄気味悪い。
男たちはダメ人間ながらも可愛げがあるけれど、
女性陣は美しいけど、こわいこわい。そして悲しい。
「わたしはただ、普通に生きてみたい」って言葉が痛々しかったです。
南朋さんが演じた池ちゃんは、
あの集まりで「偽善者」と罵られたのに
健気に「こんなに楽しかったの何年ぶりだろう。もしかしたら生まれて初めてかもこんなに笑ったの。本当に感謝してます。」って。
その圧倒的な孤独が切なく、いじらしかったです。
劇中の南朋さんがかっこ悪いひとの役だったので、
最後に放送されたアフタートークの
南朋さんのカッコよさにドキッとしてしまいました。
何故こんなに変われるのか?
このギャップが好きなのかもしれないと改めて。
喋り方もいつものボソボソ、穏やかで優しげで。
ホッとしてしまいました。